今年4月に川口市の住宅に男らが侵入し、現金などを奪った強盗事件で、県警捜査1課、3課などは6月30日、住居侵入と強盗の疑いで公開手配していた、いずれも住居職業不詳、男A（21）と男B（21）を逮捕した。

　2人の逮捕容疑は共犯被疑者2人と共謀し、4月1日午後2時半ごろから午後3時半ごろまでの間、川口市川口4丁目地内の一般住宅に侵入し、住人の男性（73）に対して「けがしたくなかったらおとなしくしろ」などと脅迫し、現金約8万7500円、記念硬貨や金庫など（時価総額285万6千円相当）を強取した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

　捜査1課によると、2人が使用していたとみられる車を特定して6月27日に全国に手配したところ、同30日午後1時半ごろに福島県警が同県いわき市内の商業施設の屋上に止まっていた車両を発見。張り込みをしていたところに男Aらが現れ、逮捕した。4月1日の犯行直後の防犯カメラ映像では2人は黒髪だったが、2人とも金髪に変わっており、県警は逃走のために髪色を変えたとみている。

　これまでに逮捕されていた共犯被疑者2人が実行役で、男Aは現場での指示役、男Bは運転役とみられる。男Bは4月に草加市内で発生した住居侵入、窃盗事件でも公開手配されており、男Aも関わっていたとみられる。

　また、2人を商業施設で発見した際に行動を共にしており、警察に虚偽の説明をしたとして、県警は1日に犯人隠避の疑いで、住居職業不詳の22歳の男を逮捕した。男Aを「タカハシ」、男Bを「ミヤウチ」と警察に虚偽の説明をした疑い。容疑を否認している。