交通死亡事故ゼロ、5000日記念式典 埼玉県警小鹿野署 タレントの山口良一さんが一日署長に 地域一体の大記録を祝う 「5千日は達成ではなく、節目で新たなスタート」 式典後はドライバーらに交通安全を呼びかけ
2025/07/01/12:10
小鹿野署の交通死亡事故ゼロ5千日継続記念式典が6月21日、同署で行われた。一日警察署長に就任したタレントで町観光大使の山口良一さん(70)は「5千日継続は大変素晴らしい記録。運転手と通行車が事故を未然に防ぐための行動を意識し、引き続き安心安全なまちを実現させてほしい」と署員たちを激励。町立小鹿野中学校の音楽部員は合唱曲「空」を披露し、地域一体で積み重ねた大記録を祝福した。
秩父市吉田地域と小鹿野町を管轄する同署管内は、2011年10月9日以降、死者を伴う交通死亡事故が発生していない。6月17日に交通死亡事故ゼロ5千日を達成し、県内39署の最長記録を更新し続けている。
式典で、佐藤忍署長は「最後の死亡事故発生から既に13年以上が経過したが、5千日は達成ではなく、節目であり、新たなスタート地点。一人一人の命を守り続けるために、全力で管内事故防止に当たる」とあいさつ。県警山岳救助隊員は、ロープを使って署の屋上から降下するデモンストレーションを行い、式典を盛り上げた。
一日署長の山口さんは、運転歴53年の芸能界屈指のバイク好き。同署の交通安全キャンペーンなどにたびたび出演し、安全運転とマナー向上を呼びかけている。この日は署員の服装点検、車両点検を行った後、街頭活動に出発する白バイやパトカーを見送った。
式典後は、山口さんや小鹿野中の生徒、地元の交通協力団体メンバーらが協力し、啓発品150セットをドライバーに配布。さらなる記録更新の重要さを全員で共有した。










