埼玉新聞

 

<サッカー女子>三菱重工浦和のMF猶本が日テレ東京Vへ完全移籍 10年以上中心選手として活躍 なでしこジャパンでもプレー 今季はけがの影響などで出場は5試合

  • 三菱重工浦和から日テレ東京Vに完全移籍を発表した猶本光

    三菱重工浦和から日テレ東京Vに完全移籍を発表した猶本光

  • 三菱重工浦和から日テレ東京Vに完全移籍を発表した猶本光

 三菱重工浦和は6月30日、MF猶本光(31)が日テレ東京Vに完全移籍すると発表した。10年以上中心選手として活躍し、WEリーグや皇后杯全日本女子選手権など数多くのタイトル獲得に貢献。日本代表(なでしこジャパン)でもプレーしていた。

 福岡県出身。2012年に浦和に加入すると、18年途中から約2シーズンはドイツに移籍していたが、20年から復帰していた。豊富な運動量と抜群の攻撃センスを武器にリーグ戦(なでしこリーグ時代含める)通算176試合で29得点を記録している。

 24年1月に行われた皇后杯の準決勝で左膝前十字靭帯(じんたい)損傷の大けがを負い、25年1月の同大会準決勝で約1年ぶりに復帰した。今季はリーグ3連覇を狙ったクラブの主力として期待されていたが、けがの影響などで公式戦5試合の出場にとどまっていた。

 猶本はクラブを通じ「結果が出ず苦しい時期が何年も続いたレッズレディースが、『強い』と言われるチームにまで成長していく過程を目の当たりにし、その中で一緒に戦えたことは私にとってかけがえのない財産です。一時代を築いたレッズレディースの一員としてその場にいられたことを誇りに思います」とコメントした。

 移籍先の東京Vは今季シーズン途中まで浦和の監督を務めていた楠瀬直木氏(61)が来季から指揮を執る。6月16日には塩越柚歩(27)=川越市出身=の完全移籍も発表。WEリーグ連覇へ向け大型補強を展開している。

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