女性が行方不明、6時間以上…「知人かも」と捜した妻、10分で発見 植え込みで倒れた状態、夫が通報 妻は“行方不明者メール”を見て「知人」と察知…女性は搬送されて無事、発見時は最高気温で顔は赤色だった
2025/06/26/09:57
埼玉県警熊谷署は23日、行方不明となっていた高齢女性を発見した熊谷市の石井ひろみさん(61)と夫守さん(67)に感謝状を贈呈した。
同署によると、ひろみさんは5月28日午後4時ごろ、同市のメール配信サービスで情報提供された行方不明者の特徴などから、知人の80代女性ではないかと考え、自宅周辺を捜索。同市妻沼東の妻沼中央公民館北側の植え込みに横たわっている女性を発見した。ひろみさんは女性に声をかけ、自宅に居た守さんに連絡。守さんは近くの交番を訪れ、警察官が不在だったため備え付けの緊急連絡用電話で通報した。守さんはその後、女性方へ行って夫を車に乗せ、女性が見つかった現場まで送り届けたという。女性にけがなどはなく、搬送されたが異常はなく無事だった。
同署は行方不明者の情報や特殊詐欺への警戒呼びかけなどを、市のメール配信サービスを通じて市民に提供している。80代女性の情報も、同日午前9時55分ごろ配信。ひろみさんは「夕方近くになっても発見されたとのメールが届かなかったので、自宅周辺を歩いて見に行ったら、10分ほどで運良く見つけられた」と胸をなで下ろす。4月から地元自治会長になった守さんは、「いつもメール配信を見ている。普段の心がけが生きたと思う」と振り返った。
熊谷では80代女性が行方不明になった同日、25・7度の最高気温を観測して夏日となり、ひろみさんが発見した時、女性は暑さのため赤い顔をしていたという。感謝状を手渡した大久保忠弘署長は「命に関わる事態になっていたかもしれず、的確な対応に感謝している。地域の見守りの力と、情報発信の重要性を再認識した」と話していた。










