バイクの男性悲劇…車で殺害されかけたか 後ろから衝突、ブレーキ痕なし 運転していた全裸男を逮捕、殺意があった疑い 「当たってしまった」と語る無職、逮捕は5回目
2025/06/24/12:46
さいたま市など県南東部4市で4月、全裸の男が学習塾侵入や強盗致傷事件を起こした事件で、県警捜査1課、交通捜査課などの合同捜査班は23日、バイクの男性に車で衝突したとして、殺人未遂の疑いで、蕨市中央3丁目、無職の男(48)を再逮捕した。逮捕は5回目。県警は同日、浦和東署に50人態勢の特別捜査班を設置し、一連の事件の全容解明を進める。
再逮捕容疑は4月21日午後8時50分ごろ、さいたま市緑区大間木の県道で乗用車を運転し、前方を走行していた川口市の男性会社員(45)が運転するバイクの後部に衝突させて殺害しようとした疑い。「殺すつもりはなかったが、当たってしまった」と容疑を一部否認し、「自分自身死のうと思っていた」と供述している。
県警は、現場付近の防犯カメラや男が運転していた車のドライブレコーダーの映像、現場にブレーキ痕がなかったことなどから殺意があったとみている。男性は肝損傷など4週間のけがを負ったが、命に別条はないという。
男は4月21日夜、草加市原町の学習塾に侵入し、女子生徒や男性講師に暴行を加えてけがを負わせたとして、建造物侵入と傷害の疑いで逮捕された。その後、犯行前に覚醒剤を使用、所持していた容疑で再逮捕された。
県警によると、男は逮捕されるまでの約1時間20分の間に、さいたま市緑区や川口市などで乗用車や乗客が乗ったままのタクシーが奪われた事件や、他のバイクに対する死亡ひき逃げ事件など、20件以上の事件に関与していたとみられる。一連の事件で11人が死傷している。










