伊達政宗や真田幸村の甲冑をイメージしたこま…埼玉で最強の縁起物が完成 五月人形の甲冑を製造、越谷の製作所が販売 甲冑づくりの技術生かし、回した時の美しさにもこだわり
2025/06/23/13:04
伝統工芸品「江戸甲冑(かっちゅう)」を作る大越忠製作所(越谷市、大越保広社長)は、武将の甲冑デザインとこまをかけ合わせた新商品「Busyo goma(ブショウゴマ)」を販売している。
同社は1964(昭和39)年創業。「忠保」のブランド名で、主に五月人形の甲冑を製造する。近年は甲冑づくりの技術を生かした商品開発に挑戦。日本酒やワインボトルの上にミニチュアの甲冑を装着して飾るインテリア「ボトルアーマー」や、時計メーカーとコラボした「甲冑時計」など国内外で人気を集める。
ブショウゴマは、東京都などが主催する「東京手仕事プロジェクト」の一環で、デザイナーの馬渕晃さんとタッグを組み企画。川口市の木製玩具メーカー「こまむぐ」(小松和人社長)がこまを作り、大越忠製作所が甲冑製造で用いる生地や組みひもなど使い仕上げた。
こまは高さ8センチ、幅7センチ、奥行き7センチの大きさで、伊達政宗、徳川家康、真田幸村が着用した甲冑をイメージした全3種。こまを回した時の美しさにもこだわり、同商品は東京都中小企業振興公社理事長を受賞した。
大越社長は「こまは『物事が円滑に進む』『お金が回る』などの意味が込められている。厄や災いを払う五月人形との組み合わせで、最強の縁起物が完成した。商品から日本の文化風習を感じるきっかけになれば。目標に掲げる世界征服に向けて、今後も甲冑製造の伝統技術を生かした新商品を送り出していきたい」と抱負を語った。
価格は税込2万2千円。購入はオンラインストア「小粋屋東京」まで。










