ギリシャ語で「一日の美」 ヘメロカリス、川口の公園で開花 群馬の個人庭園から譲り受けた5千株 朝咲く大きな花、一日でしぼむ…多数のつぼみ、次々と開き長く楽しめる 見頃は7月上旬まで
2025/06/22/13:48
川口市内の公園でワスレグサ科の宿根草「ヘメロカリス」が開花し、訪れる人々を楽しませている。青木町公園、川口西公園、ゴリラ公園、中青木公園、並木元町公園で開花が始まったヘメロカリスは群馬県伊勢崎市の個人庭園「ヒロコドリームガーデン」から無償で譲り受けたもの。
園主の金井尋子さんが高齢化などで園の規模縮小を検討する中、同園をたびたび訪問していた川口市公園緑地公社職員の内田啓介さんが金井さんとの親交を深め、同園全体の約8割に当たる、約千種、5千株が同公社に寄贈されることとなった。株の掘り取り、搬送は同公社職員が現地へ出向き行った。
咲き始めた花は色や形もさまざま。ヘメロカリスの名はギリシャ語で「一日の美」を意味し、名前の通り、一つの大きな花が朝に咲き、一日でしぼんでしまう。1本の茎に多数のつぼみが付くため次々と日替わりで花が開き、長く楽しむことができるという。
約2千株が植栽された同市西青木の青木町公園では、陸上競技場東側や、テニスコート南側、野球場北側の聖火台へと向かう通路の植え込みなどであでやかな花が競うように咲いている。朝に開花するので午前中に勢いがあるという。見頃は7月上旬まで。
公園を管理する同公社公園管理係長の吉野恵三さん(43)は「花は一つ一つが違う色、形をしており、それぞれの好みの花を見つけていただくのも楽しみ方の一つ。公園を訪れる皆さまにはご自分の『推し』を見つけていただければ」と話している。










