さいたま市が毎年1月の成人の日に実施している「二十歳の集い」（同市など主催）で、さいたまスーパーアリーナ（中央区）の大規模改修時期にあたる2027年の開催会場や方法について、埼玉スタジアム2002（緑区）を軸に一括開催する方向で検討していることが18日、分かった。安部健一・子ども未来局長が同日、市議会6月定例会で、尾上貴明市議（公明）の一般質問に答弁した。

　尾上市議は27年の開催会場が決まっていないことで参加者や保護者に不安の声があるとして、代替会場の検討状況や選定日程を質疑した。安部局長は、正式な概要発表予定は26年度予算の議決後と前置きしつつ、振り袖着付けの予約などを考慮し、例年通り成人の日の1月11日に、参加者が一堂に会せる埼玉スタジアムでの開催を軸に検討を進めていると示した。その上で「会場までのアクセスや雨天時の実施方法など会場変更に伴うさまざまな対策を十分に講じる必要がある」と述べた。

　市子ども・青少年政策課によると、式典の内容などから成人の日の開催と市内10区の一括実施を重要視し、検討しているという。さいたまスーパーアリーナは、大規模改修工事で来年1月中旬から休館する予定。同年の二十歳の集いは1月12日に同アリーナで開催される。