ステージは“つり橋” 尾ノ内渓谷でカラオケ大会 埼玉・小鹿野 滝の音を背に熱唱 「安心安全」に楽しむため、参加者は保険に加入 マイクは落下防止のロープ付き
2025/06/18/10:29
小鹿野町河原沢の尾ノ内渓谷で15日、「尾ノ内渓谷吊(つ)り橋カラオケ大会」が開催された。主催は尾ノ内渓谷観光事業推進委員会(北孝行会長)で、初めての試み。参加者らは長さ40メートルのつり橋中央に立ち、滝の音をバックに思い思いの一曲を熱唱した。梅雨シーズンで天候が心配される中、朝方降っていた雨は催しが始まる午後1時までに上がった。町内外からエントリーした、20~80代までの27人は保険に加入。橋の中央部にはスタッフを配置し「安心安全」に楽しむため、万全を期した。
参加者は、順番が来るとつり橋をゆっくりと渡り始め、橋の中央部まで進む。スタッフに曲目を伝えて落下防止対策用のロープ付きマイクを受け取り、腕に装着。揺られながらも、しっかりと曲を歌い上げた。渓谷入り口の広場には、観覧スペースを設置。見学者らは地元有志による特設売店のやきそばや、たらし焼きなどを味わいながら、歌声に耳を傾けた。
歌い終えた参加者は「最高です」「気持ちいい」「貴重な体験になった」と、それぞれに興奮冷めやらずの口調でにっこり。参加賞として名物の「黄金だんご」と、地元産の新鮮なきゅうりが手渡された。
参加者の一人、入澤民雄さん(76)は、北島三郎の「夫婦一生」を熱唱。「昨年、金婚式だった。なかなか言えなかったが、この歌で妻に感謝したい」と、会場に来ていた妻の節子さん(71)に向けてマイクを握った。北会長は、「皆さんが喜んでくれて良かった。今回は主に関係者でやったが、もっと秩父地域全体に広めていきたい」と話していた。
同会関係者によると、年内にもう一度、開催予定とのこと。










