埼玉新聞

 

世界最高賞、イチローズモルトが7回目の受賞 世界で最も権威ある英国のウイスキー品評会 秩父のベンチャーウイスキーの社長、市長に報告 限定500本…現在は入手困難な受賞作

  • 清野和彦市長(中央)に7回目の世界最高賞受賞を報告するベンチャーウイスキーの肥土伊知郎社長(左)と守山泰智さん

    清野和彦市長(中央)に7回目の世界最高賞受賞を報告するベンチャーウイスキーの肥土伊知郎社長(左)と守山泰智さん=12日午後、秩父市役所

  • WWA2025で受賞したイチローズモルト&グレーンブレンデッドジャパニーズウイスキー

    WWA2025で受賞したイチローズモルト&グレーンブレンデッドジャパニーズウイスキー

  • 清野和彦市長(中央)に7回目の世界最高賞受賞を報告するベンチャーウイスキーの肥土伊知郎社長(左)と守山泰智さん
  • WWA2025で受賞したイチローズモルト&グレーンブレンデッドジャパニーズウイスキー

 秩父市みどりが丘の酒造会社ベンチャーウイスキーの肥土(あくと)伊知郎社長が12日、秩父市役所を訪れ、世界で最も権威のある英国のウイスキー品評会「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2025」の世界最高賞受賞を、清野和彦市長に報告した。

 同社が製造・販売するウイスキー「イチローズモルト&グレーンブレンデッドジャパニーズウイスキー2025」は、3月に開催されたWWA2025のブレンデッドウイスキー・リミテッドリリース部門でワールドベスト(世界最高賞)に選ばれた。同社のワールドベスト獲得は2017年以降、7回目。

 受賞作は、モルト(大麦麦芽)とグレーン(トウモロコシなどの穀物)ウイスキーを混ぜ合わせたブレンデッドウイスキーで、熟成感がありつつもフルーティーな味わい。500本限定、税込み24万2千円で販売したが、現在は入手困難という。

 商品を紹介された清野市長は「クオリティーを保ち続けて、世界最高賞7度の受賞は市民の誇り。今後も地域ぐるみで応援していきたい」と称賛した。肥土社長は「寒暖差が大きい、秩父特有の恵まれた環境のおかげで、奥深いウイスキーが製造できている。これからも秩父とともに発展していく」と語った。

 同社は、市内2カ所のモルトウイスキー製造に次ぐ第3の蒸留所として、北海道苫小牧市内にグレーンウイスキーの新蒸留所を建設した。本格稼働は秋ごろを予定している。

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