埼玉新聞

 

埼玉県内の30カ所の「暑さ指数」を公開 熱中症予防の促進へ 10分置きにリアルタイムで更新 風向きや風速も 期間は9月30日までの予定

  • 【役所】埼玉県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

    県庁=さいたま市浦和区高砂

  • 【役所】埼玉県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 埼玉県は、県気候変動適応センターのウェブサイト「SAI-PLAT」で、県内30カ所の「暑さ指数」の公開を始めた。指数は10分置きにリアルタイムで更新。期間は9月30日までの予定で、熱中症予防への活用を呼びかけている。

 暑さ指数とは、熱中症の危険度を表す指標。人体と外気との熱のやりとりに与える影響の大きい(1)湿度(2)日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境(3)気温―の三つを用いた計算式から算出する。日本生気象学会の「日常生活における熱中症予防指針」では、同指数が28以上31未満を厳重警戒レベル、31以上を危険レベルと位置づけ、28を超えた場合、生活活動において熱中症の危険性が高まるため、冷房の使用など対策が必要だという。

 県は2022年度に、20地点で同取り組みを開始。本年度は、よりきめ細やかな情報提供で予防に生かしてほしいと、地点を30カ所に増やし、併せて風速・風向きも公開している。

 また、県民に同指数を意識してもらうため、無料通信アプリ「LINE」の県公式アカウントから、熱中症予防情報をプッシュ配信している。

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