埼玉新聞

 

純木造のマンションが完成 木造注文住宅のAQグループがさいたま・大宮に 4階建て、鉄筋コンクリート造に比べ短工期を実現

  • さいたま市大宮区に完成した次世代型純木造4階建てマンション「AQフォレスト大宮桜木町」(AQグループ提供)

    さいたま市大宮区に完成した次世代型純木造4階建てマンション「AQフォレスト大宮桜木町」(AQグループ提供)

  • さいたま市大宮区に完成した次世代型純木造4階建てマンション「AQフォレスト大宮桜木町」(AQグループ提供)

 木造注文住宅のAQグループ(さいたま市西区、加藤博昭社長)は、同市大宮区の大宮駅徒歩約11分の立地に次世代型純木造4階建てマンション「AQフォレスト大宮桜木町」を完成。5月30日に報道陣に先行公開した。敷地面積は215・31平方メートル、全7戸の賃貸物件となる。

 同シリーズは、耐震性、耐火性、劣化耐性ともに最高等級を取得。神社仏閣などで見られる木造軸組工法をベースに近代木造建築の技術を融合。(1)従来の木造住宅比で35・8倍の高耐力壁を採用(2)4階居室天井部分の梁(はり)を木の現しで施工(3)外壁に「90分耐火」を採用(4)国産材を50%以上活用(同大宮桜木町は58%)―といった国内初の四つの技術を取り入れている。

 これにより、一般的な鉄筋コンクリート造と比べて約10~30%のコスト削減と3分の2程度の短工期を実現した。

 共同研究に携わった東京大学の稲山正弘名誉教授は「耐震性能に加え、耐火や遮音は鉄筋コンクリート造とほぼ同じくらいの性能を持つ」と話す。国内住宅市場に新たなインパクトを与える木造住宅として注目を集めている。

 AQグループは今後、2027年1月の完成を目指して、東京都北区や墨田区、練馬区など都内6カ所で同シリーズを建設する。

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