「大人のビストロ」で勝負! チャレンジ飲食店が20日にオープン 埼玉・秩父 2年間限定で開業希望者を支援
秩父市熊木町の秩父ビジネスプラザ1階に20日から、飲食店「Erable(エラーブル)」がオープンする。秩父地域おもてなし観光公社が飲食店の開業希望者を支援する事業「市チャレンジショップ」の一環で、店舗は市が用意した。同店店主の村田和希さん(26)は今後、最大2年の営業期間内に飲食店経営のノウハウを吸収して、店舗の独立を目指す。
同事業は、市内で起業を目指す人に対し、市が内装工事済み店舗を一定期間貸し出すシステム。採用者は低資金で店舗経営を体験できるほか、地域の各専門家との交流を通して、集客販促やメニュー開発などのアドバイスが受けられる。事業は2019年から始まり、村田さんは3人目の店舗経営者になる。
同市出身の村田さんは高校卒業後、石灰岩を採掘する企業に就職したが、子どもの頃から好きだった料理の道があきらめきれず、転職を決意。「結婚して家族を支える立場になったので、将来設計を確立させるために挑戦したい」と、複数の飲食店で修業を積んだ後、同事業に申し込んだ。
店名のエラーブルは、フランス語で「紅葉」を意味する。花言葉である「大切な思い出」を、料理とサービスで提供したいという思いで名付けた。ランチタイムはパスタやハンバーグなどのカフェランチを、ディナーは炭火の香ばしい肉料理や、厳選したワインなどを提供し、「大人のビストロスタイル」を演出する。
村田さんの一押しは、多彩なスパイスを組み合わせてフランスの家庭料理風に仕上げたハンバーグ。今後は、秩父産食材を使った料理開発も進めるほか、店内装飾にもこだわり、女子会などが開きやすい店づくりを進めていく。村田さんは「この2年間の貴重な経験を、必ずものにする」と意気込んでいる。
営業時間はランチが午前11時~午後3時、ディナーは午後5時~同10時。火曜定休。問い合わせは同店(電話0494・53・8277)へ。










