郵便局を巡って“温泉”へ 温浴施設と郵便局が連携して無料シャトルバス 埼玉・春日部のかすかべ湯元温泉 利用客は最寄りの郵便局から乗車、入館料も割引に
2025/06/11/11:29
春日部市下大増新田にあるかすかべ湯元温泉(金子利雄社長)は、自動車を運転しない高齢者らに温浴施設や買い物を楽しんでもらおうと、市内14郵便局と連携し、無料シャトルバスの運行を始めた。12人乗りのマイクロバスで、各郵便局を巡回しながら同施設に向い、帰りは往路と逆ルートで利用客を送る。利用者は最寄りの郵便局から乗車できる。利用者は通常1650円の入館料が1200円となり、千円以上の館内飲食が200円引きになる特典も付けている。
運行初日の5月29日、同施設駐車場で出発式が開かれ、金子利雄社長は「買い物や病院などに行くのに苦労しているお年寄りたちがたくさんいる。運行コースをさらに広げるなどし、気軽に利用できる地域の足にしていきたい」とあいさつ。渡辺秀行・春日部一ノ割郵便局長は「恐らく郵便局が巡回バスの停留所になるのは全国で初めて。市民の利便性の向上や地域の発展につながることを期待している」と述べた。
バスは、毎週月曜日と木曜日に運行し、行きは午前9時~同11時に各郵便局を巡回し、帰りは、午後2時と同3時半に湯元温泉を出発する。往復とも利用料は無料だが、利用日の前日午後3時までに予約が必要。
問い合わせ・予約は、かすかべ湯元温泉(048・733・1126)へ。










