ホタルと再会 光舞う 所沢の幼稚園で観賞会 昨年11月に園児が幼虫を放流 9日には一般公開も
2025/06/06/15:00
所沢市荒幡の所沢文化幼稚園の自然観察園で、昨年11月に園児が幼虫を放流したホタルが舞い始めた。系列の幼稚園、保育園児らを対象に今月上旬まで観賞会が実施され、9日には一般公開も行われる。5月27日は園児約280人が、ホタルの幻想的な光に見入っていた。
観賞会は命の大切さを学んでもらおうと1988年から実施され、今年で37回目。同園は年間を通してホタルを養殖、繁殖しており、園児や保護者、地域住民らが毎年、市内でも貴重なホタルの光を楽しんでいる。
昨年11月、園児が園内を流れる小川にホタルの幼虫を放流。幼虫は土の中でさなぎになり、5月上旬ごろから羽化が始まった。寿命は羽化から1~2週間という。今年はヘイケボタル約2600匹、ゲンジボタル約250匹が確認された。
日が落ちた同日午後7時ごろ、園児はホタルについての説明を受け、童謡「ほたるこい」を合唱してから暗闇の園内を散策。水辺で瞬く幻想的なホタルの光に、「すごい」と目を輝かせた。男児(5)は「いっぱい光っていた。349匹まで数えられた」と得意げ。女児(5)も「初めて見た。川のところにいっぱいいて、きれいだった」と笑顔だった。
同園の梅沢好文理事長は「子どもたちは(放流した)ホタルと再会できるのを楽しみにしていた。ホタルの光はそれぞれ感じ方が違う。自分が感じたことに自信を持ったり、『いいな』と思ったことを肯定したりできるような貴重な体験になる」と話した。
問い合わせは、同園(電話04・2926・9956)へ。










