埼玉新聞

 

衝撃…会社役員の男性、8561万円を送って失う 携帯にかけてきた相手「証明して」、信じて自分と会社の口座から送金 役員が電話に出ず社員が通報、ホテルで発見し詐欺発覚…「電話に出ないで」と言われていた44歳

  • 【地図】さいたま市大宮区

    特殊詐欺で8561万円被害 役員44歳が送金、社員が通報 会社があるさいたま市大宮区

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 埼玉県警大宮署は4日、東京都調布市在住の会社役員男性(44)が現金8561万円をだまし取られる詐欺被害に遭ったと発表した。

 同署によると、5月25日から26日にかけて、男性の携帯電話に携帯電話会社の社員や警察官をかたる男らから、「あなたの契約した電話が犯罪に使われている」「資金があなたの口座に流れて、マネーロンダリングされている」「潔白を証明するためには、会社やあなたの口座を調べなければならない」と電話があった。信じた男性は男らの指示に従って会社のパソコンに遠隔操作ソフトを入れ、男性自身の口座や自身が役員を務めるさいたま市大宮区の会社の口座から、13回にわたって男らが管理する口座に現金計8561万円を振り込んだ。

 同26日午前10時45分ごろ、男性が勤めている会社の社員から男性と連絡が取れない旨の110番があった。警察が行方を捜していると、男性は同区内のホテルに滞在しており、男らから電話に出ないように指示されていたという。

 同署でかけ子を捜査するとともに詳しい経緯を調べている。
 

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