新紙幣を両替とうそ…元銀行員の男を逮捕 現金50万円をだまし取った詐欺の疑い 渉外係として勤務していた男「新紙幣への両替のノルマ」などと説明→支店に問い合わせあり事件が発覚 男は昨年、顧客から5535万円をだまし取ったとしてすでに懲戒解雇
2025/06/05/10:36
新紙幣への両替を受け付けるなどとうそを言い、顧客から現金をだまし取ったとして、深谷署は4日、詐欺の疑いで、熊谷市拾六間、群馬銀行元行員で無職の男(25)を逮捕した。男は昨年、同様の手口で16の個人や法人顧客から合計5535万円をだまし取っていたとして、同行を懲戒解雇になっていた。
逮捕容疑は昨年9月3日、深谷市の会社経営男性=当時(62)=に対して、「新紙幣への両替のノルマがある」「両替を無料で受け付ける」「いくらぐらいなら協力してもらえるか」などと虚偽の説明を行い、男性から現金50万円をだまし取った疑い。「間違いありません」と容疑を認め、ギャンブルに使う金目当てで犯行に及んだ旨の話をしているという。
同署によると、男は同行の深谷支店兼深谷上柴支店の渉外係として勤務。犯行当日は被害男性の会社事務所を訪れていた。同行の発表では、昨年8月13日~9月3日の間、同様の手口で現金を詐取し着服しており、支店に両替についての問い合わせがあったことから犯行が発覚。その後同署が同行からの刑事告発を受けていた。
新1万円札の肖像となった実業家の渋沢栄一は深谷市出身。男は地元の支店勤務であることを話題に出し、両替を持ちかけていたとみられる。
同署は、ほかの顧客が受けた被害についても余罪として捜査している。
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群馬銀行は「元行員の逮捕という事態を招いたことに対し深く反省しているとともに、皆さまに心からおわび申し上げる。本件を重く受け止め、再発防止へ内部管理体制の一層の充実に全力で取り組んでいく」などとコメントした。










