夏山登山の安全を祈願 埼玉・奥秩父で山開き式 「低山や単独登山者による事故が目立つ」「声のかけ合いを心がけて」
2025/06/02/11:44
夏山シーズン到来を告げる、奥秩父山系の山開き式が1日、秩父市の霧藻ケ峰(標高1523メートル)の秩父宮両殿下レリーフ前で行われた。山岳関係者や登山客ら約200人が集まり、今年1年の安全登山を祈願した。
雲取山などを擁する奥秩父山塊の山開き式は、秩父宮会と秩父山岳連盟が、霧藻ケ峰の命名者である秩父宮両殿下のレリーフ前で1954年から毎年開催。参加者は三峰登山口から約4キロの山道を登り、式典に参加している。
三峯神社神官によるおはらいと、関係者の玉串奉奠(ほうてん)の後、参加者は紙と布を細かく切った「切麻(きりぬさ)」を谷に向かってまき、登山者の無事と自然保護を祈った。
山岳連盟の清水武司会長(75)は「先月は天皇陛下御臨席の下、全国植樹祭が盛大に行われ、秩父の山が全国に知れ渡った。今年も多くの登山者が奥秩父山を訪れると思うが、低山や単独登山者による事故が目立っているので、声のかけ合いを心がけてほしい」と話していた。










