国道の新区間が開通 埼玉の吉川市から松伏町間の3・8キロ 国道4号東埼玉道路 県東部の新たな大動脈として期待 交通渋滞緩和や沿線開発事業の拡大を見込む 今後は春日部市までの延伸と自動車専用道路の工事進む
2025/06/02/10:57
県東部で地域の新たな大動脈として期待される国道4号東埼玉道路の新区間吉川市・松伏町間(3・8キロ)が1日、開通した。越谷市増森で開通式典とセレモニーが開かれた。
東埼玉道路は八潮市を起点に春日部市まで約17・6キロの地域高規格道路。自動車専用道と一般道路(国道4号バイパス)を併設する。県東部で外環道と国道16号を南北に結ぶ地域の大動脈として期待される。
東埼玉道路の整備により、国道4号の交通渋滞緩和や沿線開発事業の拡大が見込まれる。沿線では越谷レイクタウンなど開発が進んだ。災害時、東北道や常磐道と並ぶ代替路線としても活用される。
1日に開通した区間は吉川市川藤から松伏町田島まで約3・8キロ。県道越谷野田線の一部供用も開始した。今回の開通で八潮市の外環道から松伏町までの区間が開通。鉄道の駅がない同町では、公共交通の利便性改善が求められる。今後春日部市まで延伸する計画。併せて自動車専用道路の工事が進む。
この日の式典には地元選出の国会議員、沿線首長、地域の関係者らが出席。テープカットとくす玉が割られ、開通を祝った。大野元裕知事は東埼玉道路の延伸を祝い「安心安全で利便性が高い、持続可能な埼玉県を構築していきたい」、事業を管轄する国土交通省関東地方整備局の岩崎福久局長は「活力のある安全安心な地域の実現に向け努力したい」とあいさつした。










