埼玉新聞

 

会社員の男性、4300万円を失う SNSで副業の勧誘メッセージ 始めると「入金した金額が間違っており、会社に損害」と要求 信じた男性は15回にわたって振り込む さらに入金を要求→不審に思い警察に通報

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 狭山署は5月30日、狭山市に住む会社員男性(51)が架空料金を請求される特殊詐欺の被害に遭い、現金4305万円をだまし取られた、と発表した。

 同署によると3月30日、男性のスマートフォンに交流サイト(SNS)を通じて、「副業タスクというものがある。内容はお金を入金し、投資サイト内で指示された通りに仮想通貨を購入すること」などと勧誘するメッセージがあった。信じた男性が副業を開始すると、「入金した金額が間違っており、会社に損害が出たから補償金を払ってもらわなくてはいけない。お金は後で戻る」などと要求するメッセージが着信。男性は4月6日から14日ごろまでの間、15回にわたり、ネットバンキングなどを使い、自身の口座にあった預金から指定された口座に現金計4305万円を振り込んだという。

 さらに入金を要求されたことから、男性は不審に思い、別の場所に暮らす母親に相談。だまされているのではないかと指摘され、4月14日午後5時ごろ、電話で同署に通報。被害に遭ったことが分かった。容疑者とのやりとりは、全てSNSのメッセージを通して行われたという。

 同署で詐欺事件として、調べている。

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