埼玉新聞

 

よみがえれ!行田の桜 サクラの名所で深刻…武蔵水路沿いの並木、9割がクビアカツヤカミキリ被害 市、サクラ復活にCF型ふるさと納税

  • 【役所】行田市役所(2)=埼玉県行田市本丸

    行田市役所=行田市本丸

  • 【役所】行田市役所(2)=埼玉県行田市本丸

 行田市は、特定外来生物のクビアカツヤカミキリによる被害が深刻な市内のサクラを復活させるため、「よみがえれ!行田の桜プロジェクト」と題して、植樹などの費用を賄うクラウドファンディング(CF)型のふるさと納税と企業版ふるさと納税の募集を行う、と発表した。6月3日開会の市議会6月定例会に提案する2025年度一般会計補正予算案に、事業費400万円を計上。CFは今年10~12月に募集する予定で、資金を同費に充てる。

 クビアカツヤカミキリは幼虫がサクラの幹を食い荒らし、木が弱ったり、枯死の原因となる。市内のサクラの名所として知られる武蔵水路沿いの並木で、市が管理する約7キロの区間を4月に調査したところ、405本のうち91・3%の370本のソメイヨシノで被害が確認された。

 同市富士見町の県立総合教育センター東側にある190メートルの区間で、回復が見込めなくなった木を伐採し、新たにサクラの苗を植樹する。CFを活用した市の事業費募集は、23年度の「貴婦人お色直しプロジェクト」、24年度の「行田タワー全国発射プロジェクト」に続く3例目。

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