県教育委員会は23日、県立秩父高校で、部活動内で使用していた無料通信アプリ「LINE（ライン）」のトークルーム内に第三者が参加し、13人分の生徒の氏名、部活動名、6人の生徒の顔が写っている動画が流出したとみられると発表した。不正使用などは確認されていないという。

　県教育局県立学校人事課によると、11日午後3時40分ごろ、顧問を務める教職員1人と生徒13人で部活動の連絡に使用するトークルームに何者かが参加。生徒らが気付いて、顧問が同日午後4時10分ごろに同トークルームを削除した。トークルームはオープンチャット機能を使っており、検索すれば誰でも参加できる状態だったという。

　トークルームでは、部活動の遠征先への移動報告などのやりとりが閲覧可能だった。同課の担当者は「個人情報の扱いや無料通信アプリの使い方について、校長会議などで改めて指導を徹底していく」とした。