蜂蜜酒で祭典盛り上げ 小鹿野の醸造所 5種を使用し、1200本限定販売
小鹿野町倉尾で蜂蜜酒(ミード)を製造するディアレットフィールド醸造所は、25日開催の「第75回全国植樹祭」(秩父ミューズパーク主会場)を記念した蜂蜜酒「秩父縁花(えんか)」(375ミリリットル、税込み5555円)を1200本限定で製造し、販売を開始した。小鹿野の春の山々で取れた百花蜂蜜のほか、福島県会津地域、三重県伊勢市、島根県出雲市、東京都内の計5地域の蜂蜜をブレンド。同醸造所所長の工藤エレナさんは「すっきり、爽やかな甘口で、女性も楽しめる一杯。66年ぶりの埼玉開催を機に、秩父の特産品の魅力を知ってほしい」と勧めている。
同醸造所は、同町の旧倉尾中学校体育館の地下を改修し、2021年7月にオープン。秩父で取れた百花蜂蜜を使用した「秩父百花」など、年間約2万本の蜂蜜酒を醸造している。
今回の「秩父縁花」は、百花蜂蜜に加え、01年の「敬宮愛子内親王殿下御生誕」を記念して植樹されたオオヤマザクラの蜂蜜、伊勢神宮付近の蜂蜜、出雲大社近隣の「緑花蜜」、皇居付近の「東京百花蜂蜜」の、皇室ゆかりの5種を使い、桜の花の香り豊かな蜂蜜酒に仕上がっている。
製造者の工藤さんは会津で幼少期を過ごし、都内で蜂蜜酒製造の技術を学び、小鹿野町へ移住して醸造所を開業した。
今作は、これまでの縁を開花させ、工藤さんの師匠や酒蔵、神社関係者らの協力を得て昨夏から開発を進めてきた。「1200本を造るには200キロの蜂蜜が必要。地元を含め、たくさんの方々が快く力を貸してくれた」と、工藤さんは爽やかに語る。
商品ラベルにもこだわった。秩父地域のデザイナーの力を借り、県章の勾玉(まがたま)と桜の花、工藤さん自作の和歌をレイアウトして全国植樹祭の機運を醸成した。
秩父縁花は、西武秩父駅前温泉祭の湯、じばさん商店、道の駅「両神温泉薬師の湯」、醸造所の通販サイトなどで購入できる。
全国植樹祭限定ラベル商品は、秩父地域の酒造メーカー5社(秩父ファーマーズファクトリー、秩父ワイン、武甲酒造、ベンチャーウイスキー、矢尾本店)も製造し、販売している。










