蓮田市の静かな住宅街にたたずむ、オレンジ色の家が「Café　loup　Az」。オーナーシェフの薊慎一郎さん（39）の祖母の家をリノベーションし、2019年5月にオープンした。パステルグリーンの窓枠、天井のはりなども見られ、広い空間の中でくつろげる。薊さんが料理、妻恵理子さんがデザートを担当。夫妻はともにパティシエで、カフェがやりたかったという。

　デザートは季節に合わせた旬の素材を使用。5月まではイチゴを使ったレモングラスのクレームブリュレ（税込み1100円）になる。コクのある砂糖をバーナーで溶かし、焦がしたキャラメリゼの香ばしさとパリッとした食感が楽しめる。さらにクレームブリュレの滑らかさとレモングラスの爽やかな香りが口に広がる。季節のフルーツやフランス発祥の冷菓ソルベと合わせると、また違った味わいになる。

　もちろんソルベも自家製で、宇和島産（愛媛県）のわせミカンを使用。イチゴは地元の関根農園が朝収穫したものを使っている。ショーケースにはケーキ（税込み660円～）が並び、全種類食べたくなる。ランチは基本セットで、イタリアンを中心としたメニューになる（同2千円～）。

　夫妻は「ゆったりした空間で本格的な料理、季節のデザートを楽しんでほしい」と話している。

　【メモ】　Café　loup　Az 蓮田市末広1の4の15（電話048・708・3026）。営業時間は、ランチ1部が午前11時半～午後1時半。同2部が午後1時半～同3時半。カフェは午後2時半から同5時。ディナーは金土日曜日のみで午後6時～同9時。定休日は水曜日と隔週で火曜日。