高校野球の第77回春季関東大会は、茨城県のノーブルホームスタジアム水戸とひたちなか市民球場の2球場で、1都7県の計17代表が参加して開幕する。

　埼玉県勢は、春季県大会で3年ぶり18度目の優勝を飾った浦和学院が2年ぶり23度目の出場。県大会準優勝の叡明は2015年の校名変更後初の関東大会を戦う。

　降雨のため、17日に行う予定だった試合は18日に順延され、両校ともに19日の2回戦から登場する。浦和学院は帝京三（山梨2位）―藤代（茨城3位）の勝者と対戦。叡明は山梨学院（山梨1位）と顔を合わせる。関東の頂点を狙う2校の戦いを展望した。

■層が厚い投手陣、バックが堅守で支える

　県大会5試合9本塁打の“超攻撃野球”で関東の頂点を狙う。チーム長打率が7割と強力な打線は、1番玉木から下位までがそれぞれ役割に徹して切れ目がない。初戦を突破すれば、準々決勝で今春の全国王者横浜との注目対決が実現しそう。

　打線の中核は打率4割超えの1～4番。リードオフマン玉木は9安打に4盗塁と機動力も兼備。7打点と勝負強い2番西田、出塁率5割4分5厘の3番垣内が出れば、高校通算31本塁打の主砲藤井がかえす。小技の光る9番石田にも注目だ。

　投手陣は県大会で6人を起用するなど層が厚い。8回1/3で無失点のエース左腕岡部、右腕伊藤、2試合17奪三振の吉井は安定感抜群。決勝で5回無失点の右下手投げ石川ら多彩な投手が控える。バックは5試合2失策の堅守で投手を支える。

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■全国へ見定めたい／浦和学院・森大監督の話

　選手は横浜とやろうと話している。夏、全国で勝っていくためにどうするかを見定めたい。

■夏への収穫得たい／浦和学院・西田瞬主将の話

　選抜優勝の横浜と対戦したい。どれだけ自分たちの力が通用するか。夏の収穫を得たい。

■勝ち上がりの記録
【県大会】
　▽2回戦7―0浦和
　（八回コールド）
　▽3回戦15―1上尾
　（七回コールド）
　▽準々決勝11―1花咲徳栄
　（七回コールド）
　▽準決勝5―2川越東
　▽決勝7―2叡明