埼玉県警川口署は14日、川口市在住の無職男性（65）が現金計4050万円をだまし取られたと発表した。

　同署によると、3月上旬から数回にわたり、男性方の固定電話やスマートフォンに警察官や検察官をかたる男らから「暴力団の男を逮捕した」「あなたのスマートフォンと通帳を持っていました」「口座の凍結を保留します」「紙幣を確認するのでお金を外に置いておいてください」などと電話があった。誤信した男性は3月上旬から4月12日までの間、3回にわたって現金を紙袋に入れ、自宅敷地内に置き、現金計約4050万円をだまし取られた。

　同署によると、男性は1人暮らしで、7日に来署し「犯罪調査のために渡した現金が帰ってくる予定だったが相手と連絡が取れなくなった」と相談した。同署はかけ子や受け子がいるとみて捜査している。