埼玉新聞

 

県内初!公営の屋内50メートルプール…3月に着工、開業予定は2027年7月 大野知事や奥ノ木市長らが工事現場を視察 国内主要大会の開催を想定、県民の一般利用も

  • 工事関係者から説明を聞く大野元裕知事(左から2人目)と奥ノ木信夫川口市長(左端)

    工事関係者から説明を聞く大野元裕知事(左から2人目)と奥ノ木信夫川口市長(左端)=13日午前、川口市道合

  • 工事関係者から説明を聞く大野元裕知事(左から2人目)と奥ノ木信夫川口市長(左端)

 大野元裕知事は13日、川口市の神根運動場・同公園内に整備を進めている、県内初の公営屋内50メートル水泳場の工事現場を視察した。

 視察には大野知事のほか、奥ノ木信夫川口市長や同市選出の県議会議員らが参加。事務所で整備計画の概要など説明を聞いた後に現場を視察し、3月に着工した工事が順調に進んでいることを確認した。

 県スポーツ振興課によると、同水泳場は50メートルメインプール(10レーン)のほか、25メートルプール(10レーン)と飛び込みプール、各種水泳競技を陸上で練習する「ドライランド」を併設。全てのプールが可動床で水深を調節できるため、県民の一般利用でも活用できるという。

 また、メインプールには好記録が出やすいとされる日本水泳連盟推薦の「ミルタプール」を導入。観客席約3千席を設置するなど、国内主要大会の開催を想定する。

 視察後、取材に応じた大野知事は「県民のスイマーの期待に応えられるような施設になってほしい」と話した。

■昨年12月には知事が日本水泳連盟に大会開催を要望

 県が整備を進める公営の屋内50メートル水泳場での大会開催について、大野元裕知事は25日、東京都新宿区で日本水泳連盟の鈴木大地会長に要望を行った。

 県は水泳競技の競技力向上や県民のスポーツ振興を目的に、川口市の神根運動場と神根公園内に、25メートルのサブプールと飛び込みプールを備えた県内初の公営屋内50メートル水泳場を整備している。2027年7月に開業を予定する。

 全てのプールが稼働床で水泳競技のほか、県民の一般利用などさまざまな用途で使用可能。同施設の北側に市営のスポーツセンターが併設され、大会会場としてプールを使用する際に選手の控室として同センターを利用できる。

 高速道路や新幹線など、県のアクセスの良さをアピールした大野知事は「大会開催を通じて、県のみならず日本全体の水泳振興にご協力いただきたい」と述べた。鈴木会長は「施設の開設を通して、部活や県民の健康増進など、老若男女に水泳を楽しんでほしい」と話した。

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