埼玉新聞

 

労災死が大幅増…前年比14人増の33人 埼玉労働局が埼玉県内の労働災害発生状況を発表 業種別では建設業が11人で最多 職歴の浅い若年層や高齢者の死亡・死傷事故が目立つ

  • 【地図】埼玉県(周辺アリ・広域)縦横4対3(直し)

    埼玉県内の労災死が大幅増

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 埼玉労働局は2024年の県内の労働災害発生状況を発表。新型コロナウイルス感染症を除く死亡者数は前年比14人(73・7%)増の33人と大幅増。休業4日以上の死傷者数は258人(3・6%)増の7368人だった。

 死亡事故の主な業種別では、「建設業」が9人(450%)増の11人で最多。次いで、「製造業」が4人(400%)増の5人、「陸上貨物運送事業」が2人(28・6%)減の5人だった。事故の型別では「交通事故」が5人(71・4%)増の12人、「墜落・転落」が5人(125%)増の9人、「挟まれ・巻き込まれ」が6人(600%)増の7人の順。

 死傷事故の主な業種別では、「製造」業が7人(0・5%)減の1514人で最も多く、「陸上貨物運送事業」が26人(2・0%)増の1316人、「小売業」が119人(15・8%)増の874人で続いた。型別では「転倒」が160人(9・2%)増の1898人、「動作の反動・無理な動作」が67人(0・5%)増の1456人、「墜落・転落」が102人(11・6%)増の983人だった。

 職歴の浅い若年層や高齢者の死亡・死傷事故が目立つことから、埼玉労働局は「安全意識の再教育に努めたい」と話している。

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