埼玉新聞

 

甘すぎず古民家っぽい色合い「かぼちゃのケーキ」 岩槻・niwasaki cafe いわさ喜のお薦め 「ようかん」のようなやわらかさ、ブラックコーヒーとよく合う自然な甘み

  • niwasaki cafe いわさ喜の「かぼちゃのケーキ」

    niwasaki cafe いわさ喜の「かぼちゃのケーキ」

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 木造の古民家を、ペンダントライトが温かく照らす「niwasaki cafe いわさ喜」(さいたま市岩槻区)。店主の岩崎景子さん(69)のお薦めは「かぼちゃのケーキ」(税込み450円)だ。かぼちゃの自然な甘味を生かした、しっとりとしたケーキは「ブラックコーヒーとよく合う」と話す。

 店舗となっている古民家は、もともと岩崎さんの義母が住んでいた。亡くなった後に片付けをしていたら、窓の格子や天井、たんすなど一つ一つがすてきなことに気づいた。「ゆっくりとお茶を飲めるところにしたい」。長女の絵美華さん(35)と一緒に、カフェを始めることにした。

 二人ともカボチャが好きで、「きれいなフルーツがいっぱい入ったケーキよりも、甘すぎず、色合いも古民家っぽい」と話がまとまった。カボチャの使用量は280グラム。材料を混ぜ合わせた後、15センチの型に流し込み、オーブンで焼き上げる。きび砂糖を使用することで「色が深まり、味にコクが出る気がする」と岩崎さん。「ようかんのような、やわらかさ」が特徴だ。

 店内は地元の高齢者や大学生、外国人など多くの来客でにぎわう。庭の樹や緑を楽しめる窓側のカウンター席が人気で、予約時に指名する人もいるほど。岩崎さんは「お話するのも良し、本を読むのも良し。思い思いに過ごしてほしい」と話している。

【メモ】niwasaki cafe いわさ喜 さいたま市岩槻区本町3―17―10(電話048・689・3388)。営業時間は正午~午後5時(ラストオーダー午後4時半)。定休日は月、土、日曜。支払い方法は、現金のみ。東武野田線岩槻駅(東口)より徒歩7分。

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