埼玉新聞

 

日本一の大きさ“ふわり” 埼玉・春日部で伝統の「大凧あげ祭り」 河川敷で重さ800キロの巨体を約100人がかりで引く 「春日部」と「20周年」の文字が描かれた大凧が天高く舞う きょう5日にも大凧揚げ

  • 薫風を受けて舞う「20周年」の大凧=3日午後、春日部市西宝珠花の江戸川河川敷

    薫風を受けて舞う「20周年」の大凧=3日午後、春日部市西宝珠花の江戸川河川敷

  • 薫風を受けて舞う「20周年」の大凧=3日午後、春日部市西宝珠花の江戸川河川敷

 百畳敷きの大凧(おおだこ)を揚げる伝統の「大凧あげ祭り」が3日、春日部市西宝珠花の江戸川河川敷で開かれた。市制施行20周年を記念して「春日部」と「20周年」の文字が描かれた大凧が天高く舞い、市の節目を盛大に祝った。

 養蚕の豊作占いを起源とする大凧は縦15メートル、横11メートルで日本一の大きさを誇る。上若と下若の2組に分かれて重さ800キロの巨体を約100人がかりで引き、毎年10万人以上が見物に訪れる。

 上若組の「20周年」の大凧は薫風を受け、土手からふわりと浮揚。そのまま高度を維持すると、引き手たちから「やった」「揚がった」と歓声が上がった。

 大凧揚げは5日にも行われる。「庄和大凧文化保存会」の佐藤武夫会長(69)は「今日は風が弱かったが、両方とも揚がってくれて良かった。5日はもっときれいに揚げるので期待してほしい」と話していた。

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