埼玉新聞

 

草加市が全国2位!地元の皮革産業を特集…広報紙と連動の映像が高く評価 全国広報コンクールの映像部門 職員の手作り動画、予算はゼロ 狙いは「職人のこだわりを映像に」

  • 草加市が地元の皮革産業についてまとめた短編動画

    草加市が地元の皮革産業についてまとめた短編動画

  • 草加市が地元の皮革産業についてまとめた短編動画

 埼玉県草加市は全国広報コンクール(日本広報協会主催)映像部門で全国2位を受賞した。地元の皮革産業を特集し広報紙「広報そうか」とメディアミックスを試みた短編映像が高く評価された。

 市は昨年から広報のリニューアルに力を注いでいる。昨年は同コンクールで広報紙の県審査上位入賞を果たした。一方、広報紙のみで伝えたい情報が十分に市民に届いているのか課題を探ったという。

 本年度は地元皮革産業をテーマに、広報紙(昨年11月号)と映像を連動。県審査は「広報紙部門」と「映像部門」で見事1位に。全国では同協会が4月下旬、審査結果を発表し、映像部門で2位に当たる入選1席に選ばれた。

 動画の制作は、職員が手作り、予算はゼロ、3カ月を要したという。担当した市広報課の西田翼主事は「ナレーションや音楽を最小限にとどめ、職人のこだわりを映像に引き込もうと試みた」と狙いを話した。

 映像作品は「伝統と革新が紡ぐSOKA LEATHER STORY」。皮革製造に関わる職人のこだわり、大学生との交流を通じた次世代への継承に焦点を当て、丁寧に撮影、編集した。動画は約3分。動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルで見ることができる。

 全国広報コンクールでは、編集と構成の質の高さなどが評価された。西田さんは「結果はうれしい。市民に伝えたいという広報に対する姿勢が評価された。今後もより良い情報を市民に伝えていきたい」と今後の活動への抱負を述べた。

ツイート シェア シェア