春季埼玉県高校野球第5日は29日、県営大宮など3球場で3回戦8試合を行い、ベスト8が決定する。ここまで昨秋の県大会を制したAシード浦和実が初戦の2回戦で聖望学園に敗れたほか、Cシードの川口市立と坂戸が姿を消した。

　昨秋の県大会準優勝のAシード西武台は川越東と対戦。Bシード山村学園は前回王者の花咲徳栄と顔を合わせる。Cシード浦和学院は上尾と争う。上尾は今大会12イニング1失点の好右腕・皆川が主戦投手。主砲・藤井を擁する強力な浦和学院打線に立ち向かう。

　3回戦の注目カードは大宮北―伊奈学園。1965年以来60年ぶりの8強入りを狙う大宮北は南部地区予選で本塁打を放った橋本らの長打力が武器。川口市立との2回戦で3安打の茂木にも注目だ。32年ぶりの準々決勝進出を狙う伊奈学園は県大会2試合で合計23安打と打線が活発なだけに、打撃戦が予想される。

　1982年の創部以来初の8強入りを狙う早大本庄は聖望学園と対戦。聖望学園は浦和実戦でエース中村が156球完投しただけに投手起用に注目したい。叡明はCシード狭山ケ丘に挑む。川口工―松山、市浦和―市川越の公立校対決からも目が離せない。