埼玉新聞

 

強盗や特殊詐欺の防止へ…実際のコンビニ店舗で訓練 埼玉・所沢のファミリーマートで 「スタッフに話して、冷静に対応できるような店づくりを」

  • 詐欺被害者と思われる客の対応を確認する店員(右)=8日午後、所沢市くすのき台

    詐欺被害者と思われる客の対応を確認する店員(右)=8日午後、所沢市くすのき台

  • 詐欺被害者と思われる客の対応を確認する店員(右)=8日午後、所沢市くすのき台

 所沢署は8日、強盗や特殊詐欺被害を防止するための訓練を、所沢市のコンビニエンスストアで実施した。ファミリーマートと連携し、店舗の責任者ら約20人が参加。強盗に遭った場合や、特殊詐欺の被害者と思われる客が来店した場合の対応を確認した。

 訓練では刃物を持った強盗に扮(ふん)した警察官が、「金を出せ」と店員を脅迫した。店員はレジの金を渡し、ボタンを押して110番。駆け付けた警察官に強盗の服装や逃げた方向など、詳しい状況を説明した。

 特殊詐欺の対応訓練は、高齢者が「孫へのプレゼント」とプリペイドカードをレジに持ってきた想定。詐欺注意を呼びかけるチラシを提示して高齢者から状況を聞き出し、警察に通報した。

 店長の熊谷翼さん(26)は、「スタッフに話して、冷静に対応できるような店づくりをしたい」と述べた。同署の担当者は「被害を最小限にするべく、訓練を実施してお店に還元してほしい」と呼びかけた。

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