埼玉新聞

 

新たな交通手段の運行開始 埼玉・日高 「おでかけワゴン」と「おでかけタクシー」 廃止された路線バスの代替手段 外出の機会を創出へ

  • おでかけワゴンに乗る利用者=1日午前、日高市内

    おでかけワゴンに乗る利用者=1日午前、日高市内

  • おでかけワゴンに乗る利用者=1日午前、日高市内

 昨年度で廃止された路線バスの代替交通手段として、日高市は1日から新たな交通手段「おでかけワゴン」と「おでかけタクシー」の運行を開始した。廃止された路線の日高市内区間に対応し、タクシーで細かな乗降ポイントを設けて外出機会の創出を目指す。

 おでかけワゴンはJR高麗川駅と「こま川団地」を結ぶ路線と、JR武蔵高萩駅と同団地を結ぶ2路線が運行。乗車運賃は大人200円で、小学生以下が100円、未就学児は無料。4、5月中は誰でも無料で利用することができる。ワゴンの定員は運転手も含めて10人のため、乗り切れなかった場合は通常のタクシーで対応するという。

 おでかけタクシーは高麗川交通と日高ハイヤーが、月~土曜日、午前8時~午後5時に運行。対象は16歳以上の市民で、事前の利用登録が必要になる。電話で予約をし、自宅か決められた乗降場所計297カ所(毛呂山町の埼玉医科大学病院は往路のみ)で乗り降りできる。料金はメーターの表示額に応じて500円~3千円の7段階で、通常のタクシーより低料金で利用できる。鉄道やバスへの乗り継ぎや、登録者の相乗りで割引になる。

 1日の出発式で谷ケ崎照雄市長は、「外出の機会ができることで、市民が健康になって、いいまちづくりができることを願っている」とあいさつした。

 ワゴンは実証運行で、2026年度から本格運行に移行する予定。運行ダイヤや乗降スポットなどの詳細は市のホームページで確認できる。 

 問い合わせは、市危機管理課(電話042・989・2111)へ。

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