埼玉県庁の再整備…知事「現在地もしくは美園」 5カ所の候補地から2カ所が残る 北部拠点に農林部の一部機能を移転も 最終的な位置は来年度以降、決定する方針
2025/02/13/12:56
老朽化などの問題を抱える県庁舎の再整備を巡って、埼玉県の大野元裕知事は12日、記者会見で、庁舎の位置について「現在地もしくは、さいたま市緑区美園の県有地のいずれかとする」と明らかにした。
県庁舎と並行して整備を進める北部地域振興交流拠点(熊谷市)に農林部の一部機能を移転する考えも示した。
県庁舎再整備を巡っては、県はこれまで現在地と順天堂大学付属病院建設予定地となっていた、さいたま市緑区美園地区の県有地に加え、旧県立児玉高校跡地(本庄市)、国立女性教育会館(嵐山町)、県立皆野高校(皆野町)を候補地として、検討を進めてきた。
会見で大野知事は、現在地と美園地区の県有地の2カ所を候補として残した理由を「(県庁は)県民の皆さんが来やすい場所である必要があるといったことから残った」と説明。専門家の意見や検討委員会での議論も踏まえたとした。
北部地域振興交流拠点に移転する農林部の機能については「農林部の主たるところは北部に行くというイメージを持っていただいていい」と述べた。
県は今後、(1)機能(2)デジタルトランスフォーメーション(DX)を前提とした働き方(3)防災レジリエンスの確保―の三つの観点から再整備位置の選定を進める。最終的な位置は来年度以降、基本構想・基本計画の策定の中で決定する方針。










