埼玉新聞

 

不正に市長印を押印…男性主任を減給処分 埼玉・上尾 本来の手続きを経ずに契約書作成 「手続きをスムーズに済ませるためだった」と話す36歳

  • 【地図】上尾市

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 上尾市は1月31日、地下道のポンプ更新工事の契約で、本来の手続きを経ずに市長印を押印して工事契約書を作成したとして、市道路河川課の男性主任(36)を減給10分の1、2カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 市職員課によると、男性主任は昨年6月、「はなみずき通り地下道1号ポンプ更新工事」(約2千万円)の契約の際に、本来は必要となる上司の決裁と公印管理者の承認を得ないまま、市長印を押印して工事契約書を作成し、業者に渡したという。同年12月、定期監査のための書類を準備している際に発覚した。男性主任は「手続きをスムーズに済ませるためだった」と話しているという。

 畠山稔市長は「今回の事案によって地下道排水ポンプの更新に支障は生じておらず、当該職員が相手方に便宜を図った事実もありません。組織を挙げて再発防止を徹底し、市民の皆さまの信頼回復に努めます」とコメントを出した。

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