盗品と知った上で銅線ケーブルを買い取ったとして、埼玉県警は15日、盗品等有償譲り受けと組織犯罪処罰法違反（犯罪収益収受）の疑いで、中国籍で金属買い取り業者代表の男（41）＝東京都江東区＝を逮捕した。「盗品だと分からないから買った」と容疑を否認しているという。

　男は昨年8月1日、加須市戸崎の自身が代表を務める金属買い取りなどを行う会社で、盗品と知りながら銅線ケーブル3本（時価合計204万5550円相当）を買い取り、犯罪収益を収受した疑いが持たれている。

　銅線ケーブルは、同日未明に茨城県土浦市のプラスチック製品製造販売工場から盗まれたもので、カンボジア国籍の男らが窃取した後に買い取っていた。カンボジア国籍の男らは実際にはない住所と偽名を使って買い取り手続きをしていたという。県警は余罪が複数あるとみて捜査している。

＝埼玉新聞WEB版＝