ロシア軍、電波回避に新種無人機 有線で操縦、大量に前線投入
2025/03/13/18:34
ウクライナ侵攻の前線では、妨害電波を回避するため光ファイバーのケーブルを備え、有線で操縦する新種の無人機をロシア軍が大量に投入している。劣勢に置かれたウクライナの国防省担当者は「対策が急務」と指摘、開発を急ぐ。ウクライナメディアが伝えた。
無線無人機は操作に用いる特定の周波数を敵に検出されれば、電子戦システムで無力化される恐れがある。一方、有線型は光ファイバーを積む分、搭載できる弾頭量や機動性が犠牲になるが、送信映像は途絶えず操作も簡単とされる。
ロシア軍の有線無人機は昨夏、ロシア西部クルスク州やウクライナ東部戦線に広がり、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は12月「大問題だ」と吐露した。
有線無人機の大量生産でロシアに後れを取る中、ウクライナ国防省は今年1月、有線型の試験飛行の様子を公開。ウクライナの無人機部隊からは、両軍が大量導入すれば「前線20キロ圏内の(互いの)移動を制限するだろう」との声が上がる。(キーウ共同)