2018年7月9日(月)

<南・北埼玉大会>武南、蕨にサヨナラ勝ち エースの一打で決着 試合前に監督、亡き前監督の墓前で「やり切る」

武南―蕨 サヨナラの中前打を放ち、笑顔でベンチに戻る新田(中央)ら武南ナイン=川口市営

 (埼玉大会 8日・南1回戦)

 武南は6―6の九回、2死一、二塁から新田の中前打でサヨナラ勝ちした。蕨は先手を握り武南を上回る14安打を放ったが競り負けた。

 

▽1回戦・南


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武南

■世代超えた絆支える/武南

 常に追い掛ける展開の試合を決めたのはエースが放った一打だった。武南は同点で迎えた九回2死一、二塁。「自分で決めないと」と打席に入った新田は、胸元への直球を思い切りたたく。打球が内野を越えた瞬間、サヨナラ勝ちを確信した。

 昨秋、今春ともに初戦で1点差で破れた。「どちらも自分のせいで負けた」。この日の試合も制球が乱れ、被安打は14。六回には主将の永瀬龍が足をつって交代、七回に勝ち越し2ランを打たれた直後は「一瞬、心が折れた」という。

 そんな満身創痍(そうい)のチームとエースを支えたのはスタンドから聞こえてくる昨夏まで共に戦った先輩たちの声援。新田は気持ちを切り替えて最後の打席に入った。「練習でも打ったことがない」と新井監督がたたえるように、展開が読めない接戦に自ら決着をつけた。

 同校出身の新井監督は試合前、今年1月に亡くなった恩師の小野田浩平前監督の墓前に「最後までやり切る試合」を誓った。OBたちの絆が支えた1勝は、チームに精神的な成長とエースにさらなる信頼をもたらした。

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