WEB埼玉

2006年7月30日(日)

 

強打 浦和学院V
鷲宮倒し8度目の甲子園
高校野球埼玉大会

 

 第88回全国高校野球選手権埼玉大会の決勝は、浦和学院が初優勝を目指す鷲宮を4―0で下し、2年ぶり8度目の優勝を果たした。

鷲宮―浦和学院 2年ぶり8度目の優勝を決め、喜びを爆発させてスタンドに駆け寄る浦和学院の選手たち

 プロ注目の右腕、鷲宮の増渕竜を浦和学院打線がどう打ち崩すか。あるいは増渕竜がどう抑えるか―。試合のカギはこの一点だった。

 一回がいきなりの明暗となった。「先制点が欲しい」(高野監督)と、先攻を選んだ鷲宮。今大会当たっている先頭の安田が二塁打。願ってもないチャンス。「バントこそ鷲高野球の基本」は監督、選手の共通認識。送ってスクイズで確実に1点が狙いだったろう。

 ところが、続く児玉のバントは投手への小飛球。二塁走者が飛び出してしまい、まさかのダブルプレーとなった。

 ピンチの後のチャンスは、攻守が表裏で交代する野球のセオリー。その裏、浦和学院が先制機。先頭の堀越が中前打で出塁すると、続く坂上が確実に送って一死二塁。打席は3番の鮫島。

 浦和学院の看板は、甲子園初出場を果たした20年前以来の強打。バットの振り、打球の速さ、パンチ力はことしも県内随一。森監督が出した増渕竜攻略の指示は「アウトコースの直球」。

 それはカウント1―1からの3球目だった。

 「一回表にミスで得点できなかったので、自分が抑えてやろうと思って投げた。自分の持ち味は直球ですから」と増渕竜。「直球が真ん中に入ってきた。打った瞬間入る手応えがあった」と鮫島。増渕竜とは初対戦。「好投手との対戦が楽しみで、緊張感を楽しんだ打席だった」と、してやったり。

 大きな大きな一回。「結果論だが、あそこで1点先に取っていればまったく変わった」と高野監督。「あの一発でゆとりができた」と森監督。

 浦和学院はその後も六回に中押し。八回にダメ押しと効果的な加点。増渕竜を相手に10安打は見事。守っても、2番手の赤坂がワンポイントリリーフを含めて絶妙の継投を見せ、鷲宮打線を散発4安打に抑え込んだ。

 「鷲宮はチーム一丸となった素晴らしいチーム。大きなプレッシャーのなか頑張った。敬意を表したい」とは横綱らしい森監督。

 「今回も公立なのによくやったと言われるんでしょうね。うれしいが悔しい。しかし、素晴らしく頑張った選手たち。これからも下を向かないでやっていく」と高野監督。

 全国選手権は8月3日の組み合わせ抽選会を経て6日に開幕する。

 「埼玉の代表として一戦一戦大切に、1点をもぎ取る野球をやってきたい」。内田主将の誇らしく力強いインタビューの声が、熱戦を終えた氷川の杜(もり)に響いた。

 
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