シード松山を2安打完封した
岡田健一投手(武南3年)
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| 武南─松山 武南のエース岡本健が最後の打者を打ち取り2安打完封でガッツポーズ=市営大宮 |
六回、2四死球と失策で招いた二死満塁。「落ち着け。自分は8割の力の投球の方が球が速いんだ」。肩の力を抜いて深呼吸すると、直球勝負で空振り三振。この日最大のピンチを切り抜けると、曇天に向かってエースがほえた。
初戦の2回戦は本調子から程遠い出来だった。高校生活最後の夏。ベンチ入りできなかった3年生の分も、との熱い気持ちが力みを生んだ。
そんなエースにとって計4日間の雨天順延は恵みの雨となった。この期間、新井監督は助言した。「バレーボールのサーブをイメージして投げてみろ」。岡田の父正治さんは元バレーボール選手。体育の授業で岡田がリラックスしたフォームでサーブを打っていた光景を思い出した。
「サーブを打つときは、左手で体を抑える。体が流れていた僕にとって、いいヒントになった」。父親のDNAを受け継いだ体がバレーボールを通して、自然体の投球フォームを取り戻したのだ。
本来のエースが戻った。直球に伸びがあり、五回まで1人の走者も出さない完ぺきな内容。その後2安打されたが、六回のピンチ以外はスイスイと102球の完封劇に「93点くらいの出来です」と照れ臭そうだ。
この日、正治さんは監督を務める小学生のバレーボールクラブ遠征のため来られなかったが、激励メールが届いた。「お前はおれがいないと、いい投球するからな」。父の思いに応えた岡田は「明日は見てもらえます」とニコリ。父親が応援に来る4回戦ではこの日以上の投球をするつもりだ。
身長185センチ、体重75キロ。越谷東中出身。
打線沈黙2失策響く
●松山 「初回にミスで失点したのが大きかった。流れを止められないまま中盤を迎えてしまった」と、涙をこらえる主将の久。浮き足立つ一回、2失策を突かれ、奪われた2点が回を追うごとに重くのしかかった。
二回以降は無失点に守り切るも、打線は相手投手の制球力の前に五回まで完全に封じ込まれ、七、八回にようやく出た2安打も生かせずじまい。松崎監督の「あっという間に終わってしまった」という言葉がすべてを物語っていた。
最後の打者になった山口は「4番の仕事ができず申し訳ない」とうなだれた。
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