WEB埼玉

2006年7月21日(金)

 

采配キラリ シード撃破
市浦和3-2朝霞
全国高校野球埼玉大会

 
市浦和─朝霞 Dシード朝霞に逆転勝ちし大喜びする市浦和ナイン=市営大宮

 「四球も多いし打てないし。でも結果オーライだね」。中村監督の目尻が下がる。市浦和がDシード朝霞に逆転勝ち。ナインの終盤の粘りはすごかった。でも、15年も一緒にベンチに入る市川部長が「さえていたね」とうなずくように、この日はベテラン監督の采配(さいはい)が光った。

 守りは投手陣が制球に苦しみ12四球。自滅しかねない内容だが、2失点に抑えたのは継投の妙。0―1の五回無死満塁でワンポイントで斉藤を投入して無失点で切り抜けるなど、先発横山と2番手斉藤を状況に応じて交互に登板させた。

 攻めては2点を追う七回、朝霞のエース志村を小技で揺さぶった。福田の安打を足場に犠打や内野安打で好機をつくり、牧のスクイズでまず1点。さらに内野安打と四球で二死満塁とし、小池のタイムリーで同点に追い付いた。勝負どころを押さえた攻撃は見事。これで勢いづき、八回二死三塁から宮本のタイムリーで勝ち越した。宮本は「食らい付けた」とにっこり。

 「全員が役割を果たすことに集中した」と主将の鈴木が力を込めるように、ナインも監督の采配を忠実に実行。来春、中学校が開校する関係でグラウンドが狭くなった。そのため練習は基本中心となったが、チームに一体感が生まれたという。中村監督は「連係など徹底してやってきたから、サインを出すのに苦労しなかった」と満足そうだ。

 今春の南部地区大会代表決定戦で敗退したチームに自信をもたらす1勝となった。ただ課題も多く、「まずは投手陣を立て直して挑みたい」と同監督は先を見据えた。

終盤に許した先頭打者安打

 ●朝霞 「絶対やってはいけない先頭を出してしまった。いつも通りやろうと思っていたのに」。六回まで零封するも、志村は終盤3失点した自分を悔やしがった。追加点を奪い波に乗りかけた直後だった。先頭に安打を許すとスクイズなどで同点とされ、八回先頭の二塁打を足掛かりに決勝点を奪われた。

 練習試合でも勝敗は五分五分。接戦は予想していた。宮川監督は「志村はいつも通りよくやった。粘りの野球はできたが、ここ1本の差。中盤でもう1点欲しかった」と振り返った。

 
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