WEB埼玉

2006年7月21日(金)

 

犠打+堅守=しぶとさ
滑川総合4-3伊奈学園
全国高校野球埼玉大会

 
伊奈学園─滑川総合 延長12回表滑川総合1死二塁、福田が決勝二塁打を放つ。捕手羽鳥=上尾市民

 滑川総合のしぶとい野球は、ことしも健在だ。土壇場九回に同点とされたが、延長十二回、4番福田が値千金の決勝打。鬼のような形相でベンチに陣取っていた闘将、滝島監督も「うちらしい、しぶとい野球ができた」とご満悦だった。

 「しぶとさ」の一端は、犠打8に集約されている。4得点にはいずれも犠打が絡んでいる。

 十二回無死から松川が左前打で出塁すると、木村が2ストライク後から犠打を敢行。しぶとく決めて福田の決勝打を引き出した。「勝負を決めるバントだと感じた。自信を持ってやった」と木村。

 伊奈学園が二回、三回と無死一塁の好機で犠打に失敗し、併殺に終ったのとは対照的。伊奈学園は十二回にも無死一塁の好機に送りバントを失敗するなど、12安打を放ちながら犠打を一つも決められなかった。

 犠打の成否は接戦になるほど、勝敗を左右する。主将の松川は「うちは上背のない選手が多く、つないで得点する意識が高い」と解説する。大会直前まで朝練習のメニューもバントが中心。特訓の成果を大舞台で発揮した。さらにこの日、3併殺を成功させるなど、失策0の粘り強い守備も披露した。

 昨夏、ベスト8を懸けた春日部共栄戦で九回に2点差を追い付かれ、延長の末に涙をのんだ。ナインの頭に一瞬、昨夏の悪夢がよぎった。その時「ことしは借りを返そう」と誓った主将。「きょうの試合は成長の証し」とうなずく監督。

 堅守と犠打の「滑総野球」。地に足の付いた野球で、鮮やかなシード破りをやってのけた。

バント敗因 短すぎた夏

 ●伊奈学園 九回裏に2点を奪い土壇場で追い付くも、延長戦で惜敗。Dシードの短すぎる夏が終わった。九回に2点適時打を放ち、12回を一人で投げ抜いたエース都築は「九回に追いついて、ベンチも盛り上がって行けるかなと思ったんだが…」と肩を落とした。

 好機で送りバントを決めることができなかった。坂本監督は「敗因はバントの差。相手はすべて決めてきたがウチはできなかった。選手はよくやったし、都築の投球は満点。でも、勝ちたかったね」と少しだけ悔しさをのぞかせた。

 
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