WEB埼玉

2006年7月19日(水)

 

最低限のモラルを
全国高校野球埼玉大会
〔ネット裏〕

 

 県高野連が頭を抱えている。一部観客らのマナー違反が目に余るそうだ。

 上尾市民球場では、毎日ごみが散乱する。トイレには空いたペットボトルや弁当のプラスチック容器が山積み。球場がある上平公園のあちこちや周辺民家の庭先にまで放置される。

 先日の熊谷公園球場では、入場券を買わずに入ろうとした観客が、球場役員と押し問答になった。入場料は一般500円、中高生200円。対戦チームの生徒や引率教職員は応援団として無料となるが、身分を偽りもぐり込もうとする例も後を絶たない。

 このほか違法駐車で周辺道路が渋滞したり、入場を制限している駐車場に強引に止めたり…。人気の高校野球だからこそ起こる問題といえるのだが、田中信理事長(大宮東教)は「最低限のモラルを持っていただきたい」と呼び掛ける。

 入場券の販売やもぎり、駐車場係など、裏方のほとんどは野球部員が担当する。ごみを片付けるのも彼らの負担だ。上尾市民球場で主任を務める斎藤秀夫理事(上尾教)は「私たちもプロではないから不備はあるが、お互いに気持ち良い大会にできたら」と願う。

 心温まる話もある。ある球場では観客が「ご苦労さん」と、もぎりの部員に畑で採れたトマトを差し入れてくれたそうだ。

 私たち報道陣を含め、大人が反面教師になってはいけない。社会常識をしっかり守った上で、力いっぱい声援を送ろう。それこそが、野球を通じた教育を掲げる高校野球の理念にかなうのだと思う。

 
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