WEB埼玉

2006年7月16日(日)

 

頼れる背番号「15」
川越工2-1鴻巣

 
川越工─鴻巣 延長10回表川越工2死二塁、中越え決勝二塁打を放った石井がガッツポーズする=市営大宮

 ドキドキと心臓が鼓動を打つ。延長十回二死二塁、石井は緊張していた。「おまえ、また格好つけるのかぁ?」。新井監督が見透かしたように、冗談ぽく声を掛ける。2年生の4番は「よし、来た球を思い切りたたくぞ」。ユニホームの袖をたくし上げ、鴻巣のエース清水直をにらんだ。

 勝ち越しのチャンス。2球目、真ん中高めのスライダーを振り抜いた。打球は逆風を突き、背走する中堅手の頭を越えた。決勝のタイムリー二塁打。相手の得意球を攻略し、「最高の気分」と塁上で右手を突き上げた。

 石井は新チームが始動すると、打線の中核を任された。身長171センチ、体重67キロと大きくないが、迷いのないフルスイングからほとばしるパワーはメンバーで1、2位を争うほど。本人は「4番は打って結果を出さなくちゃ駄目だから、プレッシャーはある」と正直。だが、先発した同僚の松本は「我慢して抑えれば、点を取ってくれると思った」と信頼を寄せる。

 1回戦でも2点本塁打。新井監督は「度胸のある選手だから、何かしでかしてくれそうなんですよ」と期待のまなざしを注ぐ。背番号15。普通ならば控えの数字だ。石井が着ける「15番」に限っては、存在感がある。

粘投も延長で涙

 ●鴻巣 エース清水直の粘投も報われず、延長で涙をのんだ。十回二死二塁から川越工の石井に決勝二塁打を許し、「スライダーが決まっていたけれど、あそこだけ真ん中高めに抜けた」と肩を震わせた。

 大会前、西武でストッパーとして活躍しているOBの小野寺から激励のメッセージを受けたという。新井監督は「彼の気持ちが伝わったのか、守りは抜群だった」と褒めた。

 
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