WEB埼玉

2006年7月16日(日)

 

見せた3年間の集大成
武蔵越生

 
武蔵越生─久喜北陽 延長13回表武蔵越生1死三塁、決勝三塁打を放った新井(右)が塩田の犠飛で生還し9点目=市営浦和

 ○武蔵越生 「こういう場面で打つために3年間練習してきたんだと自分に言い聞かせた。抜けた瞬間、うれしさがこみ上げてきた」と、延長十三回に決勝の2点三塁打を放った新井は興奮を抑え切れない。

 延長戦には勝算があった。冬場、ナインは学校近くの山を走り込んだ。体力では相手に負けないと信じ、「集中、集中」と、試合中も仲間を鼓舞し続けた。そんな主将が自らのバットで試合を決めた。

 九回に2点差を追い付き、その後は3番手の井上が登板。これが功を奏した。「先頭だけは絶対出さないようにした」という投球は、ぐいぐいとテンポ良く、守りからチーム全体にリズムを与えていった。

 渡辺監督は「練習量を思い返し、負けるわけにはいかないという思いが選手を奮い立たせたんでしょう」と目を細める。そして最後にこうも付け加えた。「相手投手の松本君も素晴らしかった」

エースに感じた誇りと責任感

 ●久喜北陽 「先頭が大事なのは分かってた。力みと焦りが出てしまった」。松本は2四球から同点に追い付かれた九回を、目を真っ赤にして振り返った。

 「球威も落ち、低めを意識しても拾われる感じだった」。胸の内をよそに、延長後も一人で二百球以上を投げ抜いた。だが疲労については「エースだから疲れたとか言ってられない」と一蹴(いっしゅう)。最後まで誇りと責任感を感じさせた。

 
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