WEB埼玉

2006年7月14日(金)

 

ナイン一丸、涙の雪辱
大宮西―栄東
高校野球埼玉大会

 

大宮西 3―2 栄東

 大宮西は2−2の延長十三回一死満塁の好機に豊田の右前打でサヨナラ勝ち。栄東は終盤に打線が沈黙。粘投を見せたエース大内を援護できなかった。

大宮西―栄東 延長13回の熱闘を制して喜びを爆発させる大宮西の選手たち=川口市営

 ○大宮西 延長十三回一死満塁、強振した5番豊田の打球は一塁線を抜けた。サヨナラで春の雪辱を果たした瞬間。ナインは一目散にヒーローの元へ駆け寄った。はじけた笑顔の中に涙があった。

 十一、十二回と満塁のサヨナラ の好機をいずれも強攻策でふいにした。迎えた3度目の満塁にも鈴木監督に迷いはなかった。「打たせたかったし、打てると思った」

 だが豊田はそれまで6タコと絶不調。確率を優先させればスクイズだ。鈴木監督は豊田に声を掛けた。「お前にスクイズはない。打つだけだ。バットを振れ」その期待に豊田は応えた。強攻で失敗したが、勝利をもぎ取ったのも強攻。そして監督の強気の采配(さいはい)に応えたナインの気持ちの強さだ。

 栄東には今春の南部地区大会1回戦で8対3で完敗した。何の因果か、抽選会で初塩主将が選手宣誓の大役を引き当てた相手は栄東。リベンジに向けチームは一丸となった。

 春はまったく打てなかった大内対策に心血を注いだ。決め球のスライダーを徹底的に打ち込みこの日は15安打。豊田は「春は打てずに迷惑を掛けたので、恩返しができた」と喜んだ。

 「選手たちは成長した」と目を細める鈴木監督。悔しさを乗り越えたチームに自信が芽生え始めた。

先輩の励ましに感謝の投球

 ●栄東 2年生エース大内は延長十一回、十二回と連続で満塁のピンチを迎える苦しい場面が続いた。そのたびにマウンドに駆け付けたのは遊撃手の岡だった。「岡先輩に声を掛けてもらい、気を入れ直して踏みとどまることができた。感謝してます」と大内。敗れはしたが全力投球に胸を張る。岡は「きょうの大内はチームを引っ張っていた。これからもエースとして自信を持って投げてほしい」と後輩に夢を託した。

 
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