この夏 注目の8人

“3年目”集大成の夏

聖望学園 久保一等内野手

 

高校通算40号超えの期待がかかる久保一等

 1年生の時から注目されてきた高校通算35本塁打(3日時点)のスラッガーが、主将、主砲として最後の夏へ挑む。

 1年夏のデビューは華々しかった。前年に甲子園出場を経験した先輩たちを押しのけ4番を任されると、3回戦の与野戦では川越初雁球場で場外本塁打を放った。チームは準決勝で優勝した浦和学院に敗れたが、6割近い打率を残し、今後の成長が期待される選手の1人だった。

 しかし昨年は4回戦で敗退するなど、実績を残せなかったチームとともに目立った活躍はできなかった。それだけに優勝候補の一角として臨む今大会に懸ける意気込みは熱い。

 3年間で七つのポジションをこなし、打順も1、3、4番を打った。岡本監督は「野球をより知ってほしいと思ったから」とその狙いを話す。目まぐるしいコンバートで打撃に影響が出たこともあったが、野球の奥深さを知ることができた。「試合全体が見られるようになったし、打撃でもそれぞれの役割が分かるようになった」と独特の野球観を身に付けた。

 主将に選ばれたことで精神面でも成長した。「言葉を掛けるのは苦手なので、今は精いっぱい、みんなの気持ちを一つにするように頑張っている」。自分が試合を決めるという力みがなくなり、チームのためにという気持ちが芽生えた。

 同時に大黒柱という責任感も強い。「自分の行動一つでみんなの気持ちも変わる。一球に対する気持ちでは誰にも負けない」。自らのバットがチームの命運を握っていることをよく分かっている。

(2006年7月7日付掲載)

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