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この夏 注目の8人
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完全復活へ最後の夏 |
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春日部共栄 大竹秀義投手 |
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チームのために投げられない。敗戦をブルペンから見つめることしかできない歯がゆい自分がそこにいた。昨夏、エースナンバーを背負って甲子園出場を果たしたものの、けがで夢舞台での登板がかなわなかった。それ以来、夏の屈辱を誰よりも知る男になった。 悪夢が訪れたのは、2年の春に埼玉で迎えた関東大会だった。8強入りの原動力となる活躍と引き換えに右ひじを故障。3カ月間、投球練習すらできず、投球フォームは崩れていった。チームはエースの復活を待たずして甲子園の切符をつかんだが、1回戦で大阪桐蔭に惜敗。「自分が投げていれば勝ったかもしれないのに、本当に悔しかった」。けがをした自分ばかりを責めた。 甲子園から帰ってくると、野球に取り組む姿勢が根本から変わった。「まずは体のケアをしっかりやろうと思った。常にベストを尽くそうと考えるようになり、今までなあなあでやっていた部分がなくなった」と妥協を一切、許さなくなった。 本来の球威を取り戻そうと、苦しいトレーニングにもあえて挑む。冬場は1日20キロのランニングをこなすなど、じっくりと下半身を強化。けがから1年以上たった今では、球速も5キロアップの最速142キロまで上がり、完全復活を遂げた。 最後の夏を前に、さらに前進を続けている。「再び1番をもらったので、やる気に満ちあふれている。すべて自分が投げて、甲子園のマウンドで勝ちたい」。甲子園で投げてみたい。ただ、その純粋な思いだけが今の自分を支えている。 (2006年7月6日付掲載) |
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