この夏 注目の8人

真価問われる一本足

正智深谷 安藤庸外野手

 

今大会注目のスラッガーとして期待される安藤庸

 好投手が多い今大会で、スラッガーとして注目される数少ない右打者だ。

 左脚を高く上げる一本足に近い独特の打法で、高校通算55本塁打をマーク(6月27日時点)。1年の秋には県内屈指の剛腕・木村(埼玉栄)からセンターオーバーの二塁打を放った経験もある。「チームとしては一つでも多く勝ちたい。個人的にはホームランを一本でも多く打ちたい」。最後の夏へ意気込みを語る。

 この冬には打撃のテクニックを磨いた。

 それまでは人並外れた強力なリストを生かし、来た球をとにかく思い切りたたいていた。打球はライナー性が多かった。それでも練習試合で学校のグラウンドの左中間ネットを飛び越える140メートル弾を放つのだから非凡ではある。

 それをボールの中心のやや下をたたいて回転をかける打撃に取り組んだ。「打球の質が変わりました」。その成果が、深谷一との春季地区大会代表決定戦で見せた本庄市民球場のバックスクリーンへ直撃弾。滞空時間の長くなった打球は、きれいな軌道を描くようになった。また引っ張り専門から中央から右方向へ打球を運べるようにもなった。当然、安打の確率が上がり打率も上昇した。

 1年の秋からレギュラーとして活躍してきたが、この春から4番を任され、正真正銘の主砲となった。当然、対戦校からのマークはこれまで以上に厳しくなる。チームの打撃力は正直高くないだけに、そのバットにかかる期待は大きい。

 重圧はある。しかし、「打ってこそいいバッター」。そうきっぱり言い放つ表情は頼もしかった。

(2006年7月4日付掲載)

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